【レポート】第46回乱読の読書会

こんにちは!

ここでは乱読の読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第46回目の読書会について紹介します!

読書会概要

  • 開催日:2021年11月13日(土)
  • 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
  • 参加人数:4人
  • 読書会全体の詳細はこちら

参加者の読んだ本リスト

この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。

紹介された本

リベラルの敵はリベラルにあり / 倉持麟太郎

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。倉持麟太郎という弁護士の方が、いわゆる「リベラル」という考え方についての問題点や民主主義という制度の問題を指摘しつつ、その対策としての「カウンターデモクラシー」という考え方を提言するというもの。

一人ひとりが思いやりを持って適切に判断できる「個人」を前提としているのが民主主義の問題点であるという指摘が非常に鋭いと思いました。また、民主主義の問題点を指摘するにとどまらず、その解決策について具体的に論じている点も興味深く、勉強になった一冊でした。

紙の心 / エリーザ プリチェッリ グエッラ

この本は以前「プロ司書の検索術―「本当に欲しかった情報」の見つけ方」を紹介頂いた方のベスト本です。この本はイタリアの青春小説で、書簡形式(手紙のやりとり)の形式で進んでいく物語だとのこと。恋愛要素がありつつも、それだけにとどまらない面白さがあるようです。

図書館で本に挟まった手紙から始まったやりとりというのはなかなかロマンあふれる展開ではありますが、どうやらその舞台は子どもを集めて何らかの実験を行っている研究所だとのこと。その背後にあるものはなんなのか、SF・ディストピアものとしての面白さもあるそうです!

現代民話考 9 木霊・蛇・木の精霊・戦争と木 / 松谷 みよ子

この本は以前「アフリカの難民キャンプで暮らす – ブジュブラムでのフィールドワーク401日」を紹介頂いた方のベスト本です。内容としては、日本人にとっても馴染み深い木や山に関する民話を集めた本だとのこと。民俗学を学ぶ上では教科書的なシリーズなのだとか。

樹木に対する畏怖というのは古来よりどんなコミュニティにもあったそうですが、特に昭和の高度経済成長期ころより開発がすすみ、人々の意識が変わってきたようです。短い伝承が羅列されているタイプの本ですが、それでも十分面白かったとのことでした。

歪顔(ビザール・フェイス) / 前川裕

この本は以前「AI vs. 教科書が読めない子どもたち 」を紹介頂いた方のベスト本です。紹介者の方としては初読みの作家さんで、32ページくらいの短編小説だとのこと。この方は月に一冊は初めての作家さんの本を読むことを決めているらしく、その中で選んだ一冊のようですね。

2015年に書かれたそうですが、読んでいて新型コロナウイルスを彷彿とさせるような印象をうけたそうです。短い小説でありながらも、伏線回収がかなりしっかりしていたらしく、そのあたりが面白かったとのこと。Kindle Unlimitedでも読めるようなので、さくっと読んでみても良いかも知れません!

詳細レポート

もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。