【レポート】第42回乱読の読書会

こんにちは!

ここでは乱読の読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第42回目の読書会について紹介します!

読書会概要

  • 開催日:2021年9月11日(土)
  • 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
  • 参加人数:5人
  • 読書会全体の詳細はこちら

参加者の読んだ本リスト

この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。

紹介された本

賢い人ほど騙される / ロブ・ブラザートン

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。タイトルや表紙の煽り文がミスリーディングなのが残念なところですが、内容としては非常にしっかりしていて、人が陰謀論にはまってしまう心理を専門家の視点から解説していくというもの。

ポイントは我々はだれもが陰謀論者になりうるということ。人は物事から秩序を見出す欲求を持っており、それが科学の発展などに寄与しているわけですが、その知性が陰謀論にはまる要因になっているようです。誰しもが陰謀論者になりうるというといとは常々意識したいところです。

清少納言を求めて、フィンランドから京都へ  / ミア・カンキマキ

この本は以前「異界幻想―種村季弘対談集」を紹介頂いた方のベスト本です。もともとフィンランドに興味を持っている方のようで、その中で手にとった一冊だったとのこと。清少納言とフィンランドという組み合わせが斬新で気になりますね。

内容としては、清少納言に興味のあるフィンランドの方が、休暇中に日本に来て清少納言について調べたときのエッセイだとのことです。紹介者の方からは現代版の「枕草子」のようだったといっていたのが非常に印象的でした。

福岡市立福商高校前辰巳屋おやじの話。 / 中村幸夫

この本は以前、「成り上がり 金融王・安田善次郎」を紹介していただいた方のベスト本です。内容は高校の前に店を構えていた方が主に戦争の経験について書いている本のようです。戦争の経験は過酷ながら、語り口は非常に淡々としている本だったということでした。

戦中に満州に生き、捕虜としてシベリアにわたるなど、先にも述べたとおり非常に過酷な経験をなされた方のようです。現代人のほとんどが戦後生まれとなった今だからこそ、実際に戦中の経験がある方の話というのは貴重で、残しておくべき言葉なのかもしれません。

この恋は世界でいちばん美しい雨 / 宇山佳佑

この本は前回オブザーバーとして参加いただいた方のベスト本です。紹介していただいたこの本は、がっつり恋愛小説だそうです。タイトルや装丁については、最後まで読むとその意味がわかるというトリックが入っているとのことでした。

内容としては、中のいい男女が事故を起こして命を落とすものの、ある条件を元に命を戻し、その条件を巡ってぎくしゃくする関係を描いているとのことでした。人を愛するとは、幸せとは何なのかを考えさせられるという感想を抱いたとおっしゃっていました。

詳細レポート

もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。