【レポート】第24回レバレッジ・リーディング読書会

こんにちは!

ここでは乱読の読書会の前身であるレバレッジ・リーディング読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第24回目の読書会について紹介します!

読書会概要

  • 開催日:2020年11月28日(土)
  • 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
  • 参加人数:4人
  • 読書会全体の詳細はこちら

参加者の読んだ本リスト

この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。

紹介された本

ブループリント / シャルロッテ ケルナー

こちらは、以前「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」を紹介していただいた方のベスト本。クローン人間が製造できるようになった近未来を描いたSF小説だとのことで、不治の病を患った天才ピアニストが生んだクローンの娘の視点で描かれる物語のようです。

母親のあとを継ぐという自らの役割を与えられたクローン人間の葛藤。自分の役割とは何なのか、それと自らの欲望はどのように折り合いをつけるのか、クローンだからこその葛藤を描くことで、今を生きる私たちの本質のようなものも見えてくるのかも知れません。SFの話はフリートークの時間でも話題になって盛り上がりました。

Made by Hand – ポンコツDIYで自分を取り戻す / Mark Frauenfelder

この本はわたくしKJが紹介した一冊です。オライリージャパンという主にプログラムの教法など、エンジニア向けの書籍で有名な出版社から出ている本。現代のものづくり「Makers Movement」を主導している「Make」というアメリカの雑誌の編集長が自ら体験したDIYについて書いたエッセイ的な内容です。

ほしいものはお金をだせば大抵は簡単に手に入る現代において、あえて自分自身で作ることの意義を教えられます。ギター作りから家庭農園、発酵食品づくりに養蜂・養鶏まで。Do It Yourselfの名のもとに、様々なことにトライして、失敗を繰り返しながらも自らの生活環境を変えていく様子は読み応えがあります。

発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47 / 借金玉

この本は以前「狼と香辛料」を紹介していただいた方のベスト本です。発達障害を抱える著者が、その中で現代を生きていくための知恵を描いた一冊だとのこと。紹介いただいた方のお話だと、あらゆる人に幅広くヒントになるであろう知恵が書いてあるということでした。

ポイントは、いかに意志力に頼らずに行動できるようにするか、ということのようです。自分をある意味「操縦」するようなイメージをもつと良いとのこと。あまりにも多くの選択肢は人を疲弊させてしまうので、自分の行動を事前にプログラムするような感じですかね。「習慣」という視点からの話題でも盛り上がりました。

失はれる物語 / 乙一

こちらは以前「兎が二匹」を紹介いただいた方の紹介本となります。乙一さんというとミステリーやホラーの印象が強いですが、SF作家としての乙一という視点でも読める一冊だとのこと。もともと角川のライトノベルレーベルで出版されていた短編をまとめた短編集だとのこと。

8つの短編が入っているそうですが、ひとつのテーマや設定からひろげて人間関係の切なさを描くような作品が多かったということでした。ホラーの印象が強いせいか乙一さんを避けてしまっている方もいるかも知れませんが、そういった方でも読んでみると視点が広がるかも知れません。

詳細レポート

もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。