【レポート】第22回レバレッジ・リーディング読書会

こんにちは!

ここでは乱読の読書会の前身であるレバレッジ・リーディング読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第22回目の読書会について紹介します!

読書会概要

  • 開催日:2020年10月24日(土)
  • 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
  • 参加人数:5人
  • 読書会全体の詳細はこちら

参加者の読んだ本リスト

この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。

紹介された本

人体・神秘の巨大ネットワーク 臓器たちは語り合う / 丸山優二

こちらは、わたくしKJが紹介させていただいた一冊。ちょっと前にNHKスペシャルでやっていた「人体」という特番のシリーズをまとめて書籍化したものとなります。内容としては、人体の仕組みの最新の研究を紹介しているようなものとなっております。

この本のメインメッセージは「人体とはネットワークである」というシンプルな一言に尽きます。一般的には人体の調整は「脳」が司令塔として命令を伝達しているように考えられがちですが、実は各器官が相互にやり取りをしているネットワークだそうです。はじめて知ることが多く、非常に刺激的な一冊でした。

プライベートバンカー 驚異の資産運用砲 / 杉山智一

この本は以前「QRコードの奇跡」を紹介していただいた方のベスト本です。内容としては、裕福層資産家の資産を管理する「プライベートバンカー」の資産運用について書かれているとのこと。かなり具体的な節税策や資産運用について書かれているそうです。

特に印象的だったのは、あとがきの筆者の意見で「日本人の金融リテラシーが低い」と書かれていたことだとおっしゃっていました。この本をきっかけに、金融関係の本を読むきっかけになったという意味でも、読んだ良かったとのことです。私自身も「プライベートバンカー」の仕事は初めて知ったので、気になりますね。

狼と香辛料 / 支倉凍砂

この本は以前「ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀」を紹介していただいた方のベスト本です。この読書会で紹介される本としては、ライトノベルの類は初めてですね。中世ヨーロッパ的な世界観で、ライトノベルで特徴的なロマンス的な展開はありつつも、経済の仕組みなどを使った展開も多いのが特徴だそうです。

私はこの本は名前と絵柄くらいしか知らなかったのですが、信用取引やバブルの仕組み、外貨為替などの経済がひとつのテーマになっているらしく、非常に強く興味を惹かれました。今だと経済は数字でやり取りされていますが、世界観を上手く使って現物での取引を扱っているからわかりやすい、というコメントもありました。

建築と権力のダイナミズム / 御厨 貴、井上 章一他

この本は以前「光秀の定理」を紹介していただいた方のベスト本です。タイトルの通り、「建築」と「政治」をテーマに10人の研究者が書いたそれぞれの論文のような記事をあつめた本だそうです。建物の成り立ちや地理との関係に興味をもっており、その流れで手にとった一冊だとおっしゃっていました。

話題としては、国会議事堂の立地や内部の構造から都市論、権力者の住居など、いままであまりない視点からの考察が多くなされているそうです。お話を聞いていて、一般的に結びつきにくい「政治」と「建築」を接続したことで、あらたな視点が得られるというのはとてもおもしろい切り口だと思いました。

あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 / 安冨歩

この本は以前「「1日30分」を続けなさい!」を紹介していただいた方のベスト本です。内容としては、日本人のコミュニケーションにおける「立場主義」というものを指摘しており、それが「生きづらさ」につながっているのではないか?という点を考察しているもののようです。

日本人に限った話なのかは判断できませんが、人は「役」や「立場」を重視しすぎるがゆえに自己嫌悪に陥ってしまうというのはなんとなくわかる気がします。そこからいかにして解き放たれるか、そのヒントになるのがこの一冊だということでした。

詳細レポート

もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。