こんにちは!
ここでは乱読の読書会の前身であるレバレッジ・リーディング読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第32回目の読書会について紹介します!
読書会概要
- 開催日:2021年4月10日(土)
- 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
- 参加人数:5人(オブザーバー1人含む)
- 読書会全体の詳細はこちら
参加者の読んだ本リスト
この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。
紹介された本
信頼の新世紀 ブロックチェーン後の未来 / 斉藤賢爾
こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。3月は主にブロックチェーンという技術の本をよく読んでいたのですが、そのなかでも印象的だったのがこちらの一冊。ブロックチェーンを技術的な面のみならず、その経済や社会的な側面から論じているのが面白いところでした。
こちらの本で印象的だったことは、ブロックチェーンを「空中に契約を固定する技術」「みんなで作る公開新聞」という風に表現していたこと。中央集権的でないやりかたで、いかにして信頼を構築するかというブロックチェーンの本質をついた議論が展開されており、なかなか読み応えのある本でした。
RE:THINK 答えは過去にある / スティーブン・ブール
こちらは以前「アナグマ国へ」を紹介いただいた方のベスト本。内容としては、「答えは過去にある」というサブタイトルの通り、良いアイデアというのは過去に人間によって思いつかれたものであり、たとえ一時的に棄却されたとしても、技術の発展などによってまだ活用される余地があると言うもののようです。
幅広い事例が出されているようで、なかなか興味深そうな一冊です。現代のゲリラ戦に置いて馬が利用されているという話や、ニュートンが食料の冷蔵保存というアイデアをもっていたという話など、話を聞いているだけでも面白いと思いました。現在不要だからといって、簡単に棄却せずに保留するのが大事なのかもしれません。
私の名前を知って / シャネル・ミラー
この本は以前「麻薬と人間」を紹介していただいた方のベスト本です。内容としては、アメリカのスタンフォード大学で起きた性犯罪の被害者の方が実名で書いた暴露本のようなもののようです。私は今回の話で初めて聴きましたが、日本でも話題になったらしいのでもしかしたらご存知の方もいるかもしれません。
その事件自体のみならず、加害者の低すぎる量刑や、被害者にも非があるのではあるのではないかという世の中からの目線など、非常に過酷な人生を強いられていたようです。そういった中にあって、実名を持って暴露した著者への敬意も含め、一度読んでみたいと思います。
読む力は生きる力 / 脇明子
この本は以前「新訳 子どもの図書館」を紹介していただいた方のベスト本です。子どもと読書の関係という意味で、子どもの図書館と同じ流れで読んだ本だとのこと。内容としては、なぜ子どもにとって物語が必要なのかということについて、筆者なりの意見を述べている本のようです。
文化というものは無くてはならないわけではないけど、子どもに自尊心をつけるためには物語は必要であるという意見のようです。紹介者のかたも、現代はネット社会だからこそ人の感情を想像する力が求められているのではないかとおっしゃっていました。ご紹介のあと、ネット社会に求められることについてひとしきり盛り上がりました。
詳細レポート
もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。