【レポート】第17回レバレッジ・リーディング読書会

こんにちは!

ここでは乱読の読書会の前身であるレバレッジ・リーディング読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第17回目の読書会について紹介します!

読書会概要

  • 開催日:2020年8月8日(土)
  • 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
  • 参加人数:5人(オブザーバー1人含む)
  • 読書会全体の詳細はこちら

参加者の読んだ本リスト

この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。

紹介された本

測りすぎ – なぜパフォーマンス評価は失敗するのか? / ジェリー・Z・ミュラー

こちらは前々回「経済政策で人は死ぬか?」を紹介していた方のベスト本。自己紹介のときに7月は豊作とおっしゃっており、この本はその中でのベスト本のようです。内容としては数値を測定することの弊害だとのこと。

具体的に病院や教育、警察の例を出しながら、過度な数値測定や目標、インセンティブを与えることのデメリットを紹介しているそうです。紹介後での会話では、会社の成果主義なんかの話にも広がりました。

学級経営の教科書 / 白松賢

こちらは、前回「最高の体調」を紹介していただいた方の紹介本です。学校の教育現場における教室経営を社会学的な視点から解説しているとのこと。こういう、自分だけだと絶対に手を取らないタイプの本を紹介いただけるのは嬉しい限りです!

重要なのは必然と計画と偶然の3つの領域を抑えることだそうです。人権を守る(いじめを防ぐ)必然、ルールと自由の重要性を伝える計画、そして教師のいない状況での生徒の振る舞いである偶然。これらを全てまとめるなければならないと考えると、先生の仕事は大変そうですね。

安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方 / 山岸俊男

こちらは、わたくしが紹介させていただいた一冊。内容としては日本型の集団主義的コミュニケーションのあり方を心理学・ゲーム理論的な側面から考察した一冊で、自分自身の問題意識と重なっていたこともあって、今回ベスト本として紹介しました、

この本のポイントは「日本人は基本的に他人を信用していない」ということ。それであるがゆえに、お互いにコミットメントを結んで社会的不確定性を下げてきたのが日本社会であると。なかなか考えさせられる一冊です。

空が青いから白をえらんだのです / 寮 美千子編

こちらは以前「まほり」を紹介して頂いた方の紹介本です。どうやら新潮文庫の100冊セレクトを読破するというチャレンジをしていたらしく、その中で読んだ一冊だとのことです。そういう読み方をすると、予想外の本にであるのは魅力だなぁと思いました。

内容としては奈良の少年刑務所の子どもたちが書いた詩集だそうです。刑務所の中で詩を書くというカリキュラムがあるらしく、そこで書かれた詩が掲載されているとのこと。誌のカリキュラムを通して刑務所の子どもたちにも劇的な変化があるようで、なかなか考えさせられますね。

詳細レポート

もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。