こんにちは!
ここでは乱読の読書会の前身であるレバレッジ・リーディング読書会のレポートを記載しています。今回の記事では第16回目の読書会について紹介します!
読書会概要
- 開催日:2020年7月18日(土)
- 開催場所:ZOOMによるボイスチャット
- 参加人数:5人
- 読書会全体の詳細はこちら
参加者の読んだ本リスト
この回に参加した方々の読んだ本のリストはこちら。
紹介された本
粘菌 その驚くべき知性 / 中垣俊之
こちらは私が紹介させていただいた一冊。単細胞生物である「粘菌」のふるまいから「知性」を読み取るという非常にユニークな研究について書かれた新書。筆者はこの研究でイグ・ノーベル賞も受賞していたりします。
内容は粘菌についての様々な実験を紹介し、その結果から「知性」について考えるというもの。脳はおろか、複雑な器官を全く持たない単細胞生物である粘菌が「知性的」な振る舞いをするという事実。「知性」の常識を揺らがされると言う意味で、非常に読み応えのある一冊でした。
最高の体調 / 鈴木祐
こちらは、前々回「王朝生活の基礎知識」を紹介していただいた方の紹介本です。筆者の鈴木祐さんは「パレオな男」として知られるブロガーです。論文を読むのが趣味らしく、この本も含めて科学的なエビデンスに基づいた主張が多いため説得力があります。
現代人の身体の不調と精神的な不調。その両面をカバーするにはどうすれば良いのかが書かれています。かなり事細かで具体的な対策が書かれているので、少しづつでも実践しやすいのが特徴だと思います。実際に、紹介者の方もいろいろと実践しているとのことでした。
なんでもわかるキリスト教大辞典 / 八木谷涼子
こちらは前回「NOKIA 復活の軌跡」を紹介していただいた方の紹介本。かわいい系のイラストつきでライトな雰囲気を漂わせつつ、実際にその内容はかなり深いとのこと。痒いところに手が届くといった感じのようです。
一例を上げると「神父」と「牧師」の違いなど、あまりキリスト教に馴染みがないとわからないことにまで及んでいるとのことでした。私自身も正直あまり詳しい知識をもっているとは言い難いので、こういう本で一度きちんと学んでみる価値はあると思いました。読み物としても楽しめるし、わからないことを調べる辞典としても使えるような構成にはなっているらしいです。
ケーキの切れない非行少年たち / 宮口幸治
こちらは前々回「AI vs 教科書が読めないこどもたち」を紹介して頂いた方の紹介本です。書店などで一時期かなり話題になっていた本なので、読んだことのある方も多いかも知れません。特に帯に書いてあるインパクトのある図が有名ですね。
この本で述べられているのは、少年院などの更生施設にいるこどもたちは実は知的ハンディキャップを持っていることが多いということです。紹介者の方が強調していたのは、それまであまり気づかれていなかったことを指摘しているという点が良かったということです。やはり、新たな視点を与えてくれる本は刺激的だと思いますね。
数学する身体 / 森田真生
こちらは今回初参加の方の紹介本。他の読書会でこの本が好きな人がいたらしく、その影響で読んだ一冊とのこと。序盤は人間の指の数や身体を使った算数と言う程度の内容ながら、中盤以降は完全に「思想書」と呼べるレベルの内容であるとのこと。
内容としては、情報工学で有名なアラン・チューリングと日本の数学者・岡潔を比較しながら、数学や人間の身体について深く考察していくもののようです。「人間とは何なのか?」そんなところにまで至る議論らしく、私個人としても非常に気になる一冊です。
詳細レポート
もう少し詳細なレポートは主催の個人ブログをご参照下さい。